鍛造の手作り結婚指輪とは?鍛造のメリットや制作の流れをご紹介
手作り結婚指輪を検索していると、「鍛造」という言葉を見かけることが多いかと思います。
鍛造(たんぞう)とは、指輪の製造方法の1つです。
1つの金属素材を指輪の形にしていき、つなぎ目をバーナーで溶接していきます。
今回は鍛造の特徴やメリット、作れるデザインについてご紹介!
renriでも多くのご夫婦が鍛造で結婚指輪を手作りされています。
鍛造について詳しくなって、疑問のない状態で結婚指輪を手作りしましょう。
目次
- 1.手作り結婚指輪で聞く「鍛造」とは?
- 2.鍛造で手作り結婚指輪を作る嬉しいメリット
- 3.鍛造の手作り結婚指輪のデメリット
- 4.鍛造の手作り結婚指輪がおすすめのカップル
- 5.鍛造で作れる手作り結婚指輪のデザインとは
1.手作り結婚指輪で聞く「鍛造」とは?
鍛造とは、1つの金属の塊から叩いて棒状にし、リング状にしていく伝統的な指輪の製造方法です。
金属は熱すると柔らかくなるため、思っているよりも簡単にリング状になります。
リング状になった金属を叩きながら形や大きさを整え、ヤスリやヘラで磨き上げると完成です。
一般的にシンプルなデザインの指輪を作る場合に向いている製造方法です。
renriでも多くのお客様が鍛造で結婚指輪を手作りされています。
◆鋳造との違い
指輪の製造方法には、鋳造(ちゅうぞう)という方法もあります。
鋳造とはワックスという柔らかい素材で指輪の原型を作り、その原型通りに金属を固める方法です。
ワックス原型を石膏に沈めて加熱をすることで、ワックスが溶けて指輪の形の空洞ができます。
そこへ金属を流し込んで固めたあと、石膏を壊せば原型通りの指輪が出来上がるのです。
最後に表面を削ってなめらかな着け心地になるよう、仕上げます。
このような作り方をするため、鋳造ならどんな形のリングでも作ることが可能です。
そのため、複雑なデザインやボリュームのあるデザインに向いている製造方法と言えるでしょう。
鋳造部分は職人でないとできないため、renriではお客様にワックス原型を作っていただきます。
原型をお預かりし、職人が責任を持って指輪に鋳造してお渡しいたします。
2.鍛造で手作り結婚指輪を作る嬉しい4つのメリット
鍛造で作る指輪には、以下のような4つの嬉しいメリットがあります。
1. 金属の密度が高くて強度がある
2. 輝きが強い
3. 低コストで作れる
4. renriなら当日お持ち帰りいただける
伝統的な技法である鍛造で素敵な結婚指輪を手作りしましょう。
◆金属の密度が高くて強度がある
鍛造で作った指輪は、金属の密度が高く強度のある仕上がりとなります。
なぜなら、ハンマーで叩いたり伸ばしたりしながら金属を鍛えるからです。
カンカンと叩くことで形を整えるだけでなく、金属を引き締める効果があります。
変形しにくいので、日常的に身に着ける結婚指輪にピッタリです。
◆輝きが強い
鍛造で作った指輪の表面の輝きが強く、ダイヤモンドなどの宝石に引けをとりません。
というのも、金属の密度が高いので、磨いたときの輝きが強くなるのです。
磨けば磨くほど輝きを増し、金属の表面が滑らかになります。
毎日身に着けても色あせないので、結婚指輪におすすめです。
◆低コストで作れる
手作り結婚指輪の場合、鋳造と比べて低コストで作ることができます。
なぜなら、ほとんどの工程をお客様ご自身で行っていただくからです。
1つの金属素材を丸め、リング状にし、磨くところまではお客様に行っていただきます。
最後の仕上げや石留めや手彫りなどのオプション加工だけを職人が行います。
そのため、鋳造作業のように加工工程が多くなく、低コストで結婚指輪を手作りできるのです。
◆renriなら当日お持ち帰りいただける
鍛造での手作り結婚指輪は、お作りいただいた当日にそのままお持ち帰りいただけます。
そのため、「やっぱり前撮りにも指輪を付けたい」「入籍日の思い出に指輪作りをしたい」といった場合でも、そのまま身に着けてお帰りいただけるのです。
ただし、石留めや手彫りなどのオプション加工が必要な場合、一度預からせていただきます。
「急ぎで受け取りたい」という場合はできる限り調整いたしますので、お気軽にご相談ください。
3.鍛造の手作り結婚指輪のデメリット
一般的な鍛造の結婚指輪のデメリットは、比較的シンプルなデザインしか選べないことです。
鍛造製法は、1つの金属素材を曲げたり削ったりして指輪を仕上げていきます。
鋳造と比べると、複雑なデザインや繊細なデザインを作ることが難しいです。
ただ、renriでは鍛造であっても、デザイン性の高い指輪を作ることができます。
それはrenriの職人が、細かな作業も手間暇惜しまないからなんです。
renriなら繊細なデザインであっても、鍛造作りのメリットを多く感じていただけます。
4.鍛造の手作り結婚指輪がおすすめのカップル
特徴・メリットを踏まえて、以下の項目に当てはまるカップルは鍛造での手作り結婚指輪がおすすめです。
1. 24時間身に着けたいカップル
2. シンプルなデザインに仕上げたいカップル
3. できるだけ自分たちの手で作り上げたいカップル
それぞれの理由を確認していきましょう。
◆24時間身に着けたいカップル
結婚指輪を24時間できるだけ身に着けていたいカップルにおすすめです。
というのも、鍛造で作った指輪は強度があって変形しにくいからです。
たとえば、仕事中や家事中、子育て中にも身に着けたいと考えているなら指輪の強さは重要になります。
耐久性を重視したいなら、鍛造で作った指輪を選びましょう。
◆シンプルなデザインに仕上げたいカップル
シンプルな結婚指輪を作りたいカップルにおすすめです。
鍛造で作った指輪の表面は硬くて磨くとキラッと強い輝きがあります。
シンプルながらも、伝統的な美しさを身に纏うことができるでしょう。
金属素材を曲げたり削ったりするだけで完成するので、制作も思っている以上に簡単です。
◆できるだけ自分たちの手で作り上げたいカップル
できるだけ自分たちの手で結婚指輪を作り上げたいと思っているカップルに、鍛造はぴったりです。
1本の小さな金属素材をガスバーナーで熱し、指輪に仕上げていくまでをお客様自身で行っていただけます。
一方、鋳造はワックス原型を作ったあとは職人に任せていただくことに。
時間をかけてお二人で手作業をしていくことで、より想いのこもった結婚指輪に仕上がるはずです。
手作りが好きなカップルや手作りのあたたかみを感じたいカップルにもおすすめと言えます。
5.鍛造で作れる手作り結婚指輪のデザインとは
鍛造の制作技法が分かっても、実際にどんな結婚指輪ができるのかデザインが気になりますよね。
そこで、renriの過去の作品を5つご紹介いたします。
1. ワンポイント違いのプラチナ結婚指輪
2. ミル打ち加工のプラチナ結婚指輪
3. 石目模様のプラチナ結婚指輪
4. 唐草模様のゴールド結婚指輪
5. マットなグレーゴールドの結婚指輪
すべて鍛造で作られた結婚指輪ばかりです。
ぜひ、お二人の結婚指輪のデザインの参考にしてくださいね。
◆ワンポイント違いのプラチナ結婚指輪
全体のデザインを揃えつつも、中央のワンポイントを変えたプラチナの結婚指輪です。
身に着けるお二人それぞれが気に入るワンポイントに仕上がっています。
上の旦那様の指輪は、手作り感をだすためにハンマーテクスチャーで槌目模様を付けました。
一方、下の奥様の指輪にはダイヤモンドを流れるような配置で留め、上品な印象に。
ダイヤモンドの石留め以外は、鍛造でお客様にお作りいただいた結婚指輪です。
お互いの好みを尊重しつつ、お揃い感のあるデザインの結婚指輪が出来上がりました。
◆ミル打ち加工のプラチナ結婚指輪
ミル打ちが美しいプラチナの結婚指輪です。
お二人とも甲丸の指輪をお作りいただき、職人によって指輪の片ふちにミル打ち加工を施しています。
片方のふちにだけ入れることで、モダンな印象に。
一見シンプルに見えるデザインですが、指輪の内側にはそれぞれの誕生石と刻印が入っています。
外からは見えないお二人だけが知っているデザインなんて、ロマンチックですよね。
日常生活を彩るシンプルなデザインながらも、お二人にとっては意味のある結婚指輪が出来上がりました。
◆石目模様のプラチナ結婚指輪
表面にハンマーテクスチャーを入れたプラチナの結婚指輪です。
鍛造で平打ちの指輪を作っていただき、表面のハンマーテクスチャーもお客様に入れていただきました。
ハンマーテクスチャーは、叩き方によってひとつひとつ表情の違う模様になります。
お相手が付けたハンマーテクスチャーに、より一層愛情を感じるでしょう。
また、仕上げはそれぞれの好みを反映させました。
左側の旦那様の指輪は、マットで落ち着いた印象にするためにつや消しを施しています。
右側の奥様の指輪は、つや仕上げにしているので見る角度によって輝き方の変化を楽しめます。
大人でかっこいい印象の結婚指輪が出来上がりました。
◆唐草模様のゴールド結婚指輪
色違いのゴールド素材に唐草模様をあしらった結婚指輪です。
ゴールド素材も鍛造製法で指輪に仕上げることができます。
お二人には甲丸の結婚指輪を鍛造でお作りいただき、職人が唐草模様を手彫りいたしました。
唐草模様と反対側には、お二人にハンマーで模様を付けてもらっています。
くるりと反転させることで、2つの表情を楽しめる結婚指輪です。
さらに、内側にはお揃いの誕生石であるアクアマリンをシークレットストーンとして施しています。
お二人のこだわりが詰まった素敵な結婚指輪が完成しました。
◆マットなグレーゴールドの結婚指輪
少し珍しいグレーゴールドという金属素材で作った結婚指輪です。
グレーゴールドも、もちろん鍛造製法で指輪をお作りいただけます。
一般的なジュエリーショップではみかけない素材ですが、renriでは独特の重厚感が人気です。
鍛造で平打ちの指輪お作りいただき、表面の仕上げを職人が行いました。
ハンマーテクスチャーのつや有とヘアライン仕上げを半分ずつ施すことで、輝きと重厚感の2つの表情を楽しめます。
つや有でもグレーゴールド独特の落ち着いた輝きなので、大人で重厚感のあるデザインに仕上がっています。
キラキラ目立つ指輪を毎日着けることに抵抗のある方におすすめです。
5.鍛造で手作り結婚指輪を作るフロー
鍛造で作った結婚指輪のデザインを見て、その美しさに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
renriにいらっしゃるお客様は、アクセサリーやジュエリー作りをしたことのない方ばかり。
初心者であっても、素敵な結婚指輪を作ることができます。
renriでは、以下のような5つの手順で鍛造の手作り結婚指輪をお作りいただきます。
1. お打ち合せ
2. はじまりは1本の金属棒
3. ガスバーナーで溶接
4. 金属音を響かせて
5. 完成
どのように鍛造で作り上げていくのか、流れをご紹介します。
順番に確認していきましょう。
◆お打ち合せ
まずは、デザインや予算の打ち合わせから始めていきましょう。
デザインについて、決めることはざっくり以下のようなことです。
・使う金属素材(プラチナ・ゴールド)
・アームの形
・宝石の有無
ご来店時に具体的なイメージがなくても、全く問題ありません!
どんな雰囲気の指輪を着けたいのか、お互いの好みを伺いながら、お二人ならではのデザインをご提案させていただきます。
具体的なイメージがある方は、ぜひ写真やイラストをお持ちください。
デザインが決まったら、お見積もりをいたします。
もし、予算が決まっているのであれば、初めに教えていただけるとスムーズです。
無理に予算以上のご提案はいたしませんので、ご安心くださいね。
◆はじまりは1本の金属棒
デザインが決まったら、さっそくお二人の個室へ移動して指輪作りのスタートです。
指輪のサイズに合わせて1本の棒状になった金属素材をお渡しします。
「これが指輪になるの?!」と驚かれるかもしれませんが、お客様の手で指輪を作っていくのはワクワクしますよ!
◆ガスバーナーで溶接
金属素材の棒をガスバーナーで熱しながら、両端を接合していきます。
普段行うことのない作業なので慌ててしまうかもしれませんが、側で職人やスタッフがサポートしますのでご安心下さい。
金属素材の棒が丸まってリング状になっていきます。
◆金属音を響かせて
リング状になった金属をカンカンとハンマーで叩きながら指輪を作っていきます。
表面に模様を付けたりサイズの調整をしながら、思い描く指輪に仕上げましょう。
カンカンという金属音はアトリエ中に響き渡り、心地良い気持ちにさせてくれます。
◆完成
最後に磨き上げたら、結婚指輪が完成します。
宝石の石留めや手彫りなどが必要な場合は、職人がお預かりして最後の加工をしていきます。
オプション加工が不要なら、お作りいただいた当日にお持ち帰りいただくことが可能です。
結婚指輪を手作りした記念に、お二人の写真をお撮りいたします。
まとめ
鍛造とは、1つの金属素材を溶接して指輪の形にし、ハンマーで形やサイズを調節していく製造方法です。
最後に紙ヤスリや研磨材で磨き上げることで、強い輝きをもたらします。
鍛造で作った指輪は金属の密度が高く、強度のある指輪に仕上がります。
そのため、日常的に身に着ける結婚指輪にピッタリです。
シンプルなデザインしか作れないイメージのある鍛造ですが、renriでは鍛造で鋳造レベルのデザイン性の高い指輪作りができます。
renriでは、鍛造製法での手作り結婚指輪が大人気!
初心者の方でも、職人やスタッフが側でサポートするので安心して下さい。
鍛造で結婚指輪を手作りして、お二人の愛情をさらに強固なものにしましょう。
renri レンリ |結婚指輪・婚約指輪の手作り・オーダーメイド
住所:〒231-0011
神奈川県横浜市中区太田町2-28 大黒ビル2B
電話番号:045‐264‐8310
メールアドレス:info@renri.jp
URL:https://renri.jp/
営業時間:月・木:12:00~19:00
土・日・祝:11:00~18:00
定休日:火・水・金