結婚指輪(マリッジリング)は、結婚式で新郎と新婦が交換する指輪のことで、左手の薬指に着けます。入籍を機に着けはじめる方も多く、結婚した証となります。
多くの人が毎日身につけるため、日常生活に馴染むシンプルなデザインの指輪が人気です。
指輪の内側に挙式年月日や、入籍年月日、お互いへのメッセージやイニシャルなどを刻むカップルもいらっしゃいます。
婚約の記念に男性から女性に贈る指輪。エンゲージリングともいいます。
最も一般的なデザインは、中央に一粒ダイヤモンドが留められたプラチナのストレートリングです。
基本的には婚約してから結婚するまでの間に左手の薬指に着け、結婚後はシーンに合わせて結婚指輪との重ね付けを楽しむことができます。
婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けることができるデザインの指輪です。重ね付けする際は、先に結婚指輪を着け、その上に婚約指輪を重ねます。
これには「永遠の愛を誓った証」である結婚指輪に、婚約指輪を重ねてロックすることで、「ふたりの絆をより強くする」という意味が含まれています。
重ね付けを前提に作られているため、指輪同士のコーディネートに迷うことなく、華やかな手元を演出することができます。
リング全周に同じ大きさ、同じカットのダイヤモンドが途切れることなく留めてある指輪です。
エタニティは「永遠」という意味で、ダイヤモンドが途切れることなく並んでいることから、「永遠の愛」の象徴とされています。
リング全周にダイヤモンドが留められている指輪を「フルエタニティ」、リングの半周にダイヤモンドが留められている指輪を、「ハーフエタニティ」といいます。
結婚指輪・婚約指輪を自分たちの手で作るハンドメイドリング。「ブランドにこだわりがない」「指輪制作自体を結婚の思い出にしたい」
「ふたりだけのオリジナルの指輪がほしい」というカップルに人気です。
主に金属を叩いて作る「鍛造製法」か、ワックス(ろう)で指輪の原型を作る「ワックス製法」があります。
ブライダルリングのショップに並んでいる、デザインや石などが決められた素材で作られた指輪。
これに対して、デザインや石、素材など自分の好みで作る指輪のことをオーダーメイドリングといいます。
自分の希望のデザインをデザイナー・指輪職人に一から作ってもらう、婚約指輪・結婚指輪。
デザインの細部にまでこだわりを盛り込むことができます。
既存デザインの中から好きなものを選び、選択できる範囲でアレンジを加え、オーダーする婚約指輪・結婚指輪のこと。 主に、素材やデザイン、石の種類を選んで組み合わせていきます。
ハワイアンモチーフを彫り込んだ、ハワイの伝統的なジュエリー。古くから受け継がれてきた大自然のモチーフには、災いから守り、幸福へ導いてくれるという意味が込められています。
「夫婦愛」や「家族愛」「永遠に途切れることのない愛」を意味するモチーフもあり、マリッジリングにもぴったりです。
赤ちゃん用の小さな指輪のことで、赤ちゃんが生まれてきたことへの感謝や、成長を願い、誕生の記念として贈る指輪です。誕生石を入れたデザインが一般的。
贈る時期に決まりはありませんが、誕生記念以外にも、1歳の誕生日に贈る方も。
お誕生日などの記念撮影や、リングにチェーンを通してママのペンダントとしても使うことができます。
金属に圧力を加えて鍛えながら成形する製法です。圧力が加わるため金属密度が高く、硬い指輪になります。比較的強度が高く、歪みにくい点が特徴です。
硬度が増す分、複雑なデザインの加工は難しくなりますが、重厚な質感で、表面の光沢が美しい仕上がりになります。
ワックス(ろう)で作った原型を用いて、鋳型(いがた)を作り、プラチナなどの溶けた金属を流し込み、固めて仕上げる製法です。
繊細なデザインのリングも作ることができますが、金属を流し込んで作るため、鍛造製法に比べると耐久性がやや劣ります。
ファッションリングの多くは、この製法で作られています。
ジュエリーに使用される貴金属の総称のことです。ジュエリーに使用される地金は、ゴールド、プラチナ、シルバー、パラジウムなどが一般的です。
日本では、婚約指輪・結婚指輪の地金素材は、プラチナが最も一般的で人気があります。
別名“白金”と言われる通り、白い輝きが特徴で、希少性が高い貴金属。プラチナ=Ptと記します。変質・変色に強く、アレルギーを起こしにくいと言われる金属です。
その産地は、南アフリカなどのごく限られた場所で、1トンの原鉱石から採れるプラチナは、わずか3g程度と言われています。
ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すプラチナは、婚約指輪・結婚指輪の素材で最も人気があります。粘り強く、しなやかな性質を持っているので、幅広いデザインに対応できます。
清楚で品があるプラチナの指輪は、シーンを選ばず身につけられる点も魅力です。
金に別の金属(ニッケル、パラジウム、銅など)を混ぜて作られる、カラーバリエーションの総称。他の金属と混ぜて合金を作ることで、多彩なゴールドの色合いへと変化します。
主に、銀を混ぜるとイエローゴールド、銅を混ぜるとピンクゴールド、ニッケルを混ぜるとホワイトゴールドになります。
金に銀と銅を混ぜた合金です。明るく華やかな色合いが特徴で、様々なファッションと合わせやすいため、ファッションリングはもちろんブライダルリングとしても人気があります。
日本人のイエローベースの肌色に馴染みやすいと言われています。
金にパラジウムやニッケル、銅などを混ぜた合金です。一般的には、表面を銀白色が特徴のロジウムでコーティングし輝く白さに仕上げます。 見た目はプラチナと似ていますが、全く別物の金属です。
金に銀、銅、パラジウム混ぜた合金です。柔らかなピンク色が特徴で、特に女性に人気の高い素材です。硬度の高い銅の割合が多く、簡単には変形しない点も魅力です。 イエローゴールドと同様日本人の肌に馴染みやすいといわれています。
純度100%の金(純金)のことです。ちなみにK18は(12/24)で、純度75%のゴールドです。
金属アレルギーは、金属に触れた部分に起きる皮膚炎で、かゆみや赤み、腫れなどが主な症状です。
金属アレルギーが心配な方は、結婚指輪を選ぶ際に、「素材」に注意が必要です。特にホワイトゴールドに使用されることがある「ニッケル」や、
プラチナやゴールドに含まれる「パラジウム」は有名なアレルゲンです。
金属アレルギーになりにくい素材としては、プラチナ、チタン、ジルコニウムなどが挙げられます。
世界的なダイヤモンドの評価基準のこと。Cut(カット:研磨)、 Color (カラー:色)、 Carat (カラット:重さ)、Clarity(クラリティ:透明度)
の4つの基準で評価され、その頭文字がCで始まることから4Cと呼ばれています。
このダイヤモンドの評価基準は、国際的鑑定機関「米国宝石学会(GIA)」によって考案されました。
ダイヤモンドの評価基準である4Cの一つ。ダイヤモンドの仕上げや形状を表し、その輝きを決定づける重要な要素で、優れた技術が要求されます。
カットの総合評価は、ダイヤモンドのプロポーション要素、シンメトリー(対称性)、ポリッシュ(研磨)などのフィニッシュ要素で決定され、ExcellentからPoorまでの5ランクで判定されます。
ダイヤモンドの評価基準である4Cの一つ。ダイヤモンドの色味を評価します。一見無色に見えるダイヤモンドですが、黄色味を帯びているのが一般的。 無色透明なものほど評価が高くなります。最高ランクのDカラーから、Zカラーまでの23段階の等級に分類されます。
ダイヤモンドの評価基準である4Cの一つ。大きさではなく重さを表す単位で、“ct”と表示されます。1.0ct=0.2gです。 カラット数が大きいほど希少性が高く、価値が上がります。
ダイヤモンドの評価基準である4Cの一つ。ダイヤモンドの透明度を表します。キズや内包物(インクルージョン)の有無により評価が決まります。 透明なほど価値が高く、最高の品質がフローレス、以下11段階の等級に分類されます。
ダイヤモンドのカットの評価で、最高評価のことです。次いでベリーグッド、グッド、フェア、プアの5段階のランクに分類されます。 エクセレントは、「宝石鑑別団体協議会」が設けた日本のみのもので、世界的には存在しないグレードです。
ダイヤモンドの品質基準「4C」のうち、「カット」の評価基準となるプロポーション(カットの総合評価)、 ポリッシュ(表面の研磨仕上げ状態)、シンメトリー(対称性)の全てで、 最高評価「Excellent」と判定された高品質なダイヤモンドのことです。
宝石に施すカットの方法。ダイヤモンドの代表的なカッティングですで、その輝きを最大に引き出すカットと言われています。
独特なカッティングで、上から見ると円形、横から見ると三角の上に台形が乗った形となり、たくさんの平面が切り取られています。
基本的には58面体カットがもとも一般的です。ダイヤモンドはカッティングすることで、美しい輝きを放ちますが、ラウンドブリリアントカットは、
最も理想的な美しさを生み出します。
婚約指輪に使われるダイヤモンドもこのカットが多いです。
ダイヤモンドのカットの方法で、「ラウンドブリリアントカット」以外のカットのこと。
ハートシェイプカット、エメラルドカット、プリンセスカット、オーバルカット、ペアーシェイプカット、マーキースシェイプカットなどがあります。
宝石に施すカットの方法で。名前の通り、ハートの形が特徴で、可愛らしく女性に人気のデザインです。
硬度の高いダイヤモンドをハートの形に加工するのは難しく、高度な技術が必要です。
宝石に施すカット方法。四角形ベースで、角を落とした八角形のカットです。その名の通り、主にエメラルドの美しさを引き立てるためのカット方法ですが、 この手法でダイヤモンドをカットすることもあります。
宝石に施すカット方法で、シャープな長方形が印象的なカットです。エメラルドカットと似ていますが、違いは「角を落とすか、落とさないか」。 エメラルドカットは角を落としますが、バゲットカット は角を残すため、より洗練されたシャープな印象になります。
宝石に施すカット方法。真上から見ると正方形になるカットです。非常に細かく繊細なカット面が特徴で、上品な輝きを放ちます。
ファンシーシャイプカットの一つ。オーバルは楕円形という意味です。上から見て小判のような形にカットされた石をオーバルブリリアントカットといいます。 光を効率よく反射できるよう、計算されたカットで、落ち着きのある上品さが魅力です。
宝石に施すカット方法。ペアーは英語で洋梨の意味で、真上から見ると洋梨のような楕円形をしています。 涙のような形でティアドロップとも呼ばれます。優雅で優しい印象のカットです。
宝石専門の鑑定機関で、専門鑑定士が、4Cを基準にダイヤモンドの品質評価を行い、グレードを決めるものです。
国際的鑑定機関「米国宝石学会(GIA)」は、世界で最も広く認められているInternational Diamond Grading System(TM)(GIAダイヤモンドグレーディングシステム)の基準を開発しました。
ダイヤモンドの価値を表す世界的な基準として普及しています。
国際的鑑定機関「米国宝石学会(GIA)」が定めた、ダイヤモンドの国際統一基準である、4Cを基準に各鑑定機関がダイヤモンドの評価を行い、結果を記したもの。
グレーディングレポートとも呼ばれています。この鑑定書は、天然のダイヤモンドのみし付属しています。
4C(カット、カラー、カラット、クラリティ)が、それぞれの基準に沿って、評価されています。
ダイヤモンドを選ぶ際に、本物なのかどうか、品質と価格は適正かといった判断をするためにも用いられます。
モース硬度は宝石の硬さ(硬度)を表すものです。10種類の標準となる鉱物を選出、2つの異なる鉱物をこすり合わせて、どちらに傷が付く確認します。
最も硬い鉱物を「10」、柔らかいものを「1」とします。
ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質の一つで、モース硬度10に格付けされています。
モースコードは、宝石の耐久性の原因を突き止めるのに役立っています。硬度が高いほど、身につける頻度が多いアクセサリーに向いています。
宝石に含まれている様々な内包物のこと。宝石の元である、鉱物は地球の長い歴史の中で時間をかけてゆっくり育っていきます。
その過程で、結晶の中に別の鉱物や液体、気体、日々割れなどの不純物が内包されていきます。この内包物が少ないほど宝石の価値は高くなります。
通常肉眼、あるいは数十倍の拡大で見つけることができます。
ダイヤモンドのクラリティ(透明度)は、このインクルージョンとキズや欠けによって評価されます。
0.2カラット以下の小さなダイヤモンドのことです。メレはフランス語で「小粒石」という意味を持っています。
日本では0.2カラット前後以下のダイヤモンドをメレと呼ぶことが多いようですが、国際的にはばらつきがあります。
メインの宝石をより引き立てるために飾られます。また、結婚指輪のワンポイントにしたり、指輪にぐるりと装飾してエタニティリングにしたりとマリッジリングの装飾としても人気があります。
サイドストーンとも呼ばれる、メインの石を引き立てる石のことです。メレダイヤのことを特定して飾り石という場合もあります。
天然で色がついたダイヤモンドのことです。産出量が極めて少なく希少性があります。
代表的なカラーは、レッド、パープル、ピンク、ミディアム、ブルー、グリーン、ライトブルー、オレンジ、イエローです。
評価は、最も薄い色から順にファンシーライト、続いてファンシー、ファンシーディープ、ファンシーインテンス、ファンシービビビッドに分かれます。
色が濃いほど価値が高く、ファンシービビッドが最高評価となります。
カラーダイヤモンド の一つです。天然のピンクダイヤモンドは通常のダイヤモンド以上に希少性があります。
可愛らしく華やかな色合いで、特に女性に人気があります。なぜこのようなピンク色になるのは、まだはっきりとは解明されていない神秘的な宝石です。
色あざやかな天然のピンクダイヤモンドが採れるのは、オーストラリア北部にあるアーガイル鉱山のみで、産出量は通常のダイヤモンドの0.1%ほどと言われています。
ピンクダイヤモンドは「完全無欠の愛」や「完結された愛」などの意味を持ち、ブライダルリングに使われる宝石としても、人気です。
カラーダイヤモンド の一つ。天然のブルーダイヤモンドはほとんど採掘されることが無い、とても希少な宝石です。採掘されてとしても、一般の市場に出回ることはほとんどありません。
オーシャンブルー、スカイブルー、アイスブルーの種類があり、色が濃く、鮮やかなほど希少価値が高くなります。
ブルーダイヤモンドは、通常のダイヤモンドに「ホウ素」が混ざることで生まれます。
一般的にダイヤモンドがある地中深くにはホウ素が存在しないため、「神様の気まぐれ」と言われるほど稀な現象です。
市場に出回っているブルーダイヤモンドの多くは、人工ダイヤモンドや、天然のダイヤモンドにトリートメント処理をしたものです。
カラーダイヤモンド の一つ。鉄鉱石やグラファイト(黒鉛)などが石全体に広がることで、黒くなります。 天然のブラックダイヤモンドは稀にしか採掘されず、希少価値が高い宝石です。 以前はジュエリーに使われることはあまりありませんでしたが、近年ではファッションジュエリーとして人気があります。 シックでファッション性が高いことから男性にも人気があります。
研磨済みの宝石で、まだアームに装着されていない宝石のことです。「裸石」とも呼ばれます。
指輪の宝石をセットする場所のことを指します。この座に爪がついているので、爪座とも呼ばれます。
石座のデザインによって、指輪全体のイメージやダイヤモンドなどの宝石の見え方が変わってくるため、デザイン選びの重要なポイントなります。
カップのような形で宝石を包み込む「カップ型シャトン」や石座の根元から爪が放射線状に伸びているタイプの「立爪型シャトン」があります。
ダイヤモンドの評価基準4Cとは別に、設けられた新たな基準のこと。 品質のほか、高山、研磨会社、販売先に至るまで厳しい基準を設け一定基準を満たしたダイヤモンドだけにマークと個別認証番号を記すことができるというものです。 これは、世界的なダイヤモンドメーカー「デビアスグループ」が設けた新たな評価基準です。
指輪の輪の部分のこと。ブライダルリングのアームで最も人気がある素材はプラチナです。 このアームの幅や、ラインによってリングの印象は大きく変わります。太めのアームなら力強い印象に、細めのアームはフェミニンな印象になります。
アームの幅が広い、ボリュームがある指輪です。重厚感がありゴツゴツした男性の指や、年齢を重ねた指にも似合います。 存在感があり、個性的な指輪を探している人にもおすすめです。
指輪の中心に大津美の宝石を置くタイプではなく、小さな石(メレ)だけを一列に並べたデザインのことです。 一列に並べたものを一文字、二列のものを二文字、三列のものを三文字と呼びます。
アームが真っ直ぐなデザインの指輪。最もベーシックなデザインで、結婚指輪の定番リングとしても人気です。 シンプルなので、他の指輪との相性が良く、重ね付けしやすいことも魅力の一つです。
アームの形状がアルファベットの「S」字を描いたようなデザインの指輪のこと。 波打つようなウェーブラインが特徴で、上品でエレガントな印象を与えます。 立体的な形のため、視覚的に動きが出て指を美しく見せてくれることも魅力です。
アームの形状がアルファベットの「V」字のような形をした指輪のこと。 V字デザインの指輪は、V字の切り込みが深いほどスタイリッシュで洗練されたイメージに、浅いほどエレガントで柔らかな印象になります。
リングの表面が丸みを帯びている形状の指輪です。角がなく、指当たりがいい甲丸リングは、長く身に着ける結婚指輪にふさわしい指輪です。 飽きのこないシンプルなデザインで、結婚指輪の定番リングとなっています。
リングの表面が平たい形状の指輪です。シャープでスッキリとした印象を与え、男性からも人気があります。 四角いフォルムは「安泰」を表すといわれ、甲丸とともに結婚指輪としても人気があります。
指輪の表面を研磨して、鏡のような光沢感を出す仕上げのことです。ミラー仕上げとも呼ばれます。 表面はつるつる、キラキラと光沢感のある華やかな指輪に仕上がります。
指輪の表面に小さな傷をつけて、指輪表面の輝きを抑える加工のことです。光沢感のある「鏡面仕上げ」とは異なり、落ち着きのある輝きが特徴です。 「マット加工」「ヘアライン加工」などの種類があります。
指輪の表面に髪の毛のような細い筋を刻む仕上げのことです。指輪が白っぽく見え、上品な輝きが特徴です。 また、落ち着いた質感とシャープな印象で男性からも人気があります。
指輪の表面に、凹凸を刻み、つやを消す仕上げのことです。落ち着いた輝きで、柔らかな印象の指輪になります。 傷が目立ちにくいという点も魅力です。ヘアライン加工同様、男性からも人気です。
指輪の地金のラインに沿って、小さい粒状の装飾を連続して施す装飾技法のこと。
地金にひとつひとつの粒を均等につなげて刻むことから、職人の技が光るデザインともいわれています。
ミルグレインはラテン語で「千(ミル)の粒(グレイン)」という意味を持つ言葉です。
終わりなく続く模様は永遠や長寿、子孫繁栄を表すため縁起がよく、結婚指輪で人気が高いデザインです。
パヴェはフランス語で「石畳」「敷石」を意味します。その名の通り、小粒(メレ)のダイヤモンドをアームに隙間なく贅沢に敷き詰めた華やかなデザインです。
どの角度からもダイヤモンドの眩い煌めきを楽しめます。その優美さから、年齢を重ねても着けられるデザインとして人気があります。
隙間なく敷き詰めるようにダイヤモンドをセッティングするのは難しく、熟練された高度な技術が必要となります。
指輪の表面に、専用のハンマーを打ち付けて凹凸の模様を入れることです。ハンマーで叩くときの強弱や、力加減、ハンマーの種類によっても模様が変わってきます。 そのため全くお案じ模様ができることはありません。手仕事ならではの温かみのある指輪に仕上がります。 また、表面についた傷が目立ちにくくなるというメリットもあります。
1月から12月まで、それぞれの月にちなんだ宝石のことです。自分が生まれた月の宝石を身につけると幸せが訪れると言い伝えられています。
その歴史は、1912年に米国宝石商組合が定めたことからはじまり、日本では1985年に小全国宝石卸商協同組合が最初に誕生石を指定しました。
結婚指輪の裏石としても人気があります。全国宝石卸商協同組合が定める各月の誕生石と石言葉は以下の通り。
1月 ガーネット・・・貞操、真実、友愛、忠実
2月 アメジスト・・・誠実、心の平和
3月 アクアマリン・・・沈着、勇敢、聡明
コーラル・・・長寿、聡明、幸福
4月 ダイヤモンド・・・清浄無垢、純愛、純潔
5月 エメラルド・・・幸運、幸福
ジェイド・・・忍耐、調和、飛躍
6月 パール・・・純粋無垢、健康、長寿、富
ムーンストーン・・・石長寿、富
7月 ルビー・・・情熱、仁愛、威厳
8月 ペリドット・・・夫婦の幸福、和合
サードニックス・・・愛、情熱
9月 サファイア・・・慈愛、誠実、徳望
10月 オパール・・・歓喜、安楽、忍耐
トルマリン・・・希望、潔白、寛大
11月 トパーズ・・・友情、希望、潔白
シトリン・・・友情、輝き、生命力
12月 ターコイズ・・・成功
ラピスラズリ・・・成功の保証、幸運、真実、健康
指輪の真ん中にある一粒石を、何本かの爪で留めたシンプルなデザインのことです。 フランス語のソリテール(単独)という意味から名付けられました。ダイヤモンドの輝きを最も引き出すセッティングで、婚約指輪の王道デザイン。
指輪に一粒の宝石を埋め込んで留めたデザイン。爪ありのリングと比べて衣服などに引っかかりにくく、日常的に身につけやすい点が特徴です。 輝きが控えめで上品な印象です。
地金部分に溝を作って、その溝にダイヤモンドを詰め、石を取り囲むようにセットする留め方です。 爪がないため、衣服などに引っかかりにくく、普段使いにぴったりな指輪です。
時間が経って流行が変わり、着けづらくなったり、汚れてしまったりした指輪を新しいデザインに作り変えること。 元の宝石を生かしてデザインや素材を変えるのが一般的。
宝石が持つ本来の美しさを引き出すために行われる処理のことです。人の手によって改良されます。
指輪が自分にぴったり合い、つけ心地がいいことを“指なじみがいい”といいます。 指輪のつけ心地を左右するのは、指輪の内側の角の処理方法によります。指輪を選ぶ際は、デザインだけでなく指なじみを確認することも大切です。
結婚式の指輪交換を演出するアイテム。指輪交換まで新郎新婦の指輪を置いておくもののことです。日本語に直訳すると「指輪の枕」で、リングクッションとも呼ばれます。 リングピローの歴史は古く、古代エジプト時代の結婚式が起源といわれています。やがてヨーロッパへと伝わり、宝石などの貴重品を君主に献上する際、クッションに乗せる文化として受け継がれました。 庶民の結婚式でもこの習慣が広がり、挙式の際、指輪をピローに乗せて運ぶようになったといわれています。